【プピポー！・押切蓮介】ハートフル＆コメディ【感想・レビュー】

　心が疲れていて最近は笑っていない、なんてことはありませんか？

　そんな人には押切蓮介先生のプピポー！がおすすめです。

　霊感体質に悩まされて笑顔をなくしてしまったヒロインが、ピンク色したお化け・ポーちゃんと出会います。

　ヒロインはポーちゃんの手助けを受けつつ困難を乗り越え、次第に笑顔を取り戻していきます。そして最後にポーちゃんの正体と目的を知り、未来へと歩んでいくことになります。

　ハートフル＆コメディな今作で疲れを癒しましょう！

おすすめ度	5.0
ハートフル	5.0
コメディ	4.5
伏線回収	5.0

ポーちゃんの活躍

　　ピンク色したお化け・ポーちゃんが大活躍する今作ですが、その行動はすべてヒロインのためにするものです。

　日々の生活が只々つらかったヒロインをほかの幽霊から守るのはもちろん、交友面からも手助けしてくれます。

　そして終盤にはヒロイン（と、結城くん）の悩みである霊感体質の解決について「ナイコトハナイ」と光明を差してくれます。このときのさみしそうな顔は二読目の際、胸に来るものがあります。

笑顔を取り戻していくヒロイン

　ヒロインは生まれ持っての霊感体質で、作中でもしょっちゅう幽霊に絡まれています。

　しかし家族や友人をはじめ、周囲の人からは理解されず孤立気味になり、ついには笑顔を失ってしまいます。

　それがポーちゃんと出会ってからは一変。幽霊に絡まれてもポーちゃんが追っ払ってくれ、人間関係でも手助けして、ヒロインを支えてくれます。

　そうして徐々に笑顔を取り戻していくヒロインを見ると、こちらもほほえましい気持ちになっていきます。

ポーちゃんを介して広がる友達の輪

　序盤では友人がいなかったヒロインですが、ポーちゃんと一緒になってからは次第に交友の輪が広がっていきます。

　一緒に黄泉の世界まで行ったあーちゃんや、同じ霊感体質で悩んでいた結城くん。元いじめっ子とも仲良しになります。

　これらは「なにか動物を持ち帰ってきたら、それが何であっても受け入れよう」と言って、ピンク色のお化けを受け入れたヒロインの両親があってこそ。影のMVPと言えるでしょう。

まとめ

　以上、押切蓮介先生のプピポー！でした。

　笑顔を忘れていてもきっと取り戻すことができるのだと思わせてくれる一作です。

　またラストで明かされるポーちゃんの正体と目的には涙あふれること請け合いです。

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