陰惨ないじめっ子が自業自得なラストを迎える話に興味はありませんか？
押切蓮介先生のかげろうの日々（収録・ドヒー！おばけが僕をペンペン殴る！）はまさにうってつけの一作です。
いじめっ子は嫉妬を原動力に、ライターの火を押し付ける・棒で出血するまで頭部を殴るなどのいじめを繰り返します。
そしてついにはヤッてしまう。…と思ったら、思いっきりヤリ返されてしまう。そんなストーリーになっています。
- 人間とお化けの怖さが、絶妙にミックス
- スカッとするラスト（ややグロ）
- いじめのシーンが過激的
- 話のテンポが、かなり速い
学校でのいじめと、復讐がテーマだね。
内容は押切先生のミスミソウに近いよ。
概要
あらすじ：姫役を奪われる
不登校児・正美。
久しぶりに登校すると、学芸会での役決めが行われていた。
先生は“正美のやる気が出るように”と、ほかの人に決まっていた姫役を、正美に変更する。王子役はイケメンの水野。
二人は学芸会に向け、練習を開始。
しかし、前・姫役の元子は強い不満を持っていた。
登場人物
元子
今作の主人公にして悪役。姫役を正美に奪われたことを根に持つ。役を辞退するよう、正美をいじめる。
正美
今作のヒロインにしてお化け役。姫役をあてがわれ、水野とイイ感じになる。役を辞退するよう、元子にいじめられるが、断固拒否している。
水野
イケメン。学芸会では王子役を演じることになる。元子と正美の仲が大変なことになるが、積極的にはかかわらない。
いじめはダメだけど、いじめっ子も苦労してるね。
クラスメートからも「魔女魔女」言われてからかわれてるんだ。子供って残酷だね。
物語の内容
いじめ、一線を超える
前・姫役だった元子は、役を辞退するよう正美をいじめるも拒否される。次に王子役・水野に”自分の方が姫にふさわしい”とアピールするも失敗。
むしろ、正美と水野はどんどん仲良くなっていく。
いじめは、さらにエスカレート。
- 腕を火あぶりにする
- 棒で出血するまで殴る
- 従わないなら顔を焼くと脅迫する
それでも正美は役を辞退しない。
クラス内では正美と水野は両思いだという噂が流れてくる。それを聞いた元子は、キレる。
放課後、正美の前に現れる元子。
手にはライターが握られていた。
いじめが、えげつないね。
ボコボコのメラメラにされても、拒否する正美はスゴイ。
燃やされたら、燃やし返せ！
翌日、正美が行方不明になったという話を聞く。
と、同時に学芸会の姫役を、元子が代演することが決定。
学芸会当日。
開演１０分前になって、パトカーが学校にやって来る。動揺する元子。
そのとき、正美を焼いたライターを、学校の焼却炉に落としたことに気づく。
元子は急いで焼却炉に向かい、炉の中に入る。無事にライターを発見。
ギギギギギギ
うしろを振り向くと、
扉の隙間から焼きただれた姿で、こちらを見る正美がいた。
目には目を。火には火を！
闇の炎に抱かれて消えろ！
感想：実は気が強いヒロイン？
「いじめられっ子」と聞くと、何となく気が弱そうなイメージをするものですが、今ヒロインは随所で気の強さを見せます。
- 久々の登校で姫役を押し付けられるも引き受ける
- 元子による姫役辞退の要求（いじめ付き）を断固拒否
- ラストの意趣返し
と、こんな感じ。
まあ、元子も嫉妬からいじめていたわけですが、ラストの意趣返しを見るに相手を間違えた感がありますね。
そら（気が強くて行動力のある人をいじめていたら）そう（仕返しもされる）よ。
まとめ：いじめと復讐（最後はお化け）
以上、押切蓮介先生のかげろうの日々（収録・ドヒー！おばけが僕をペンペン殴る！）でした。
元子は水野とともに、姫役＆王子役に選ばれて上気分だった。
しかし、先生のごり押しで姫役を正美に奪われてしまう。元子は姫役から魔女役に降格。
その日から正美をターゲットにした、いじめの日々が始まる。
姫役を辞退するよう強迫するも、正美は断固拒否。そのうちに“王子役と姫役は両想いらしい”という噂まで流れる。
嫉妬を抑えられなくなった元子は、ついに一線を越えてしまう。
人間とお化けの怖さがまじりあった、ホラー作品。黒い押切先生が好きな人は、気に入るハズ！
ミスミソウが好きな人にはおすすめ！
単行本はかげろうの日々以外は、シュールギャグがメインだよ。
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