【洗礼・楳図かずお】母は何を与え、娘は何を受け取ったか【感想・レビュー】

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

ホラー・サスペンス

 今回は楳図かずお先生の洗礼についての感想・レビューを書いていきます。母娘愛への洞察やべぇって感じの作品です。

 その女優は子役時代から美しさに定評があり、本人もそれを意識して成長していった

 しかし、年を重ねるごとにシワができ、シミができていく美しさを失くすことに強い恐怖を覚えた女優は、ある医師の提案を受け入れ、突然の引退宣言

 女優はひとりの女の子を出産

 その子に愛情と希望を注ぎ込み、子供は美しい容姿へと成長していった

 そして女優は医師に連絡を入れる

 「さくら(子供の名前)の頭の中へわたしの脳を移しかえても大丈夫です!!

洗礼の見どころ
  • 母親の「美」に対する執着心と、娘への押し付け
  • 娘の母親に対する愛情と認識
  • 物語のテーマは母娘愛?
おすすめ度5.0
母娘の狂気5.0
サスペンス5.0
ミステリー4.0

わたし、最近お母さんに似てきたかも。

母親は成長する娘をしり目にどんどん年を取っていく。

娘は老化する母親をしり目にどんどん母親に似ていくものさ。

なんか嫌だなぁ。

母親の方も何かしらの感情を抱いているかもね。

母親の「美」に対する執着心と娘への押し付け

 母親は美しさに定評のある女優さん

 子役時代から自身の美しさに強くこだわり、軽くこじらせています。年齢を重ね、日に日に美しさを失っていくことに強迫観念を抱き、ある日に娘とともに失踪

 「いつまでも美しくありたい」という夢・希望・願い、すべてを娘に託します

重い、重いよお母さん・・・

「美しさ」とは永遠のテーマなんだ。

楳図かずお先生は「美しさ」を作品に取り上げることが多いね。

娘が抱いた母親への愛情と憎悪

 娘・さくらは母親からの愛情と希望を一身に受けて育ちます。「少し過保護かな」くらいに思いつつも、お母さん大好きないい子になります。

 はた目には仲の良い母娘ですが、娘・さくらの心の奥底では母親への愛情とともに深い憎悪をもはぐくんでいました

 「お母さんは本当はやばいやつ」という認識が中盤以降に大爆発し、娘・さくらのイメージがガラリと変わってしまいます。

わたしも、お母さんに不満はあるけど憎悪まではないよ。…たぶん。

さくらも普段はお母さん大好きっ娘で、憎悪なんておくびにも出していないよ。

それがとあるきっかけで前面に出てしまい、暴走状態になってしまうんだ。

母娘愛がテーマ・・・かな?

 「母娘愛がテーマ」と聞くと母親と娘が力を合わせて困難に立ち向かう、なんてイメージしそうですが洗礼は違います。

 母親は娘に深い愛情とともに重すぎる希望も与えました

 それらを受け取った娘は母親への愛情とともに、「アイロンを振り回すくらいにはやばいやつ」という認識もはぐくんでいき、それが次第に憎悪へと変化していきます。

アイロン振り回すのはやばいよ。

実際には振り回していないんだけどね。

さくらの中では「アイロン振り回すのもやりかねない」っていう認識だったんだ。

まとめ

 以上、楳図かずお先生の洗礼の感想・レビューを取り上げました。

 典型的なホラーマンガというよりは、人物の内面にスポットを当てたミステリーやサスペンスの要素が強い印象です。

 母娘の愛憎劇?がテーマの良作です

洗礼の見どころ
  • 母親の「美」に対する執着心と、娘への押し付け
  • 娘の母親に対する愛情と認識
  • 物語のテーマは母娘愛?

娘への押し付けに、母親への憎悪。うぅ、否定できない。

それらも全部ひっくるめて「愛」なんだよ。



コメント

タイトルとURLをコピーしました