【虫】うめぇ!:つのだじろうの亡霊学級【あらすじ・感想】

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ホラー・サスペンス

 みなさん、最近恐怖を感じたことはありますか?久しく感じていない人は、今作を読めば感じることができます。

 山田には気になることがあった。クラスメートの青野が、いつも弁当を隠しながら食事していること。

 山田は何とかして、青野の弁当の中を見る。

 それは、びっしりと詰められたアゲハチョウの幼虫。青虫だった

の見どころ
  • 青野くんの呪々しい告白
  • 作者渾身の青虫弁当
  • そしてラスト
おすすめ度5.0
グロい(虫)5.0
ラスト5.0
復讐4.5

つのだじろう先生の亡霊学級に収録されている物語なんだね。

中学校を舞台に、都市伝説的な物語が描かれているよ。その中でも「」と「水がしたたる!」は人気があるんだ。

概要

あらすじ

 二年A組の青野は昼食のとき、いつも弁当箱を隠しながら食べていた

 いじめっ子の山田は青野の弁当の中身が気になり、中を見せるよう強談。

 「相手がきみならいいだろう…

 青野はそう言うと、山田の口の中におかずを一つ入れた。

 山田がそれをかんだとたん、ブチっ!!という音と、生臭いニオイが口いっぱいに広がった。

 その場で吐き出す山田。

 口の中に入っていたのは、アゲハチョウの幼虫だった

登場人物

青野
 ぽっちゃり系男子。小学生のころから山田にいじめられている。復讐の機会をうかがっていた。

山田
 青野のクラスメートで、いじめっ子。女子のことを”焼き豚”呼ばわりする失礼な奴。

青虫パウダーの開幕だ!!

物語の内容

虫をいじめると、たたられる

 青野の弁当箱には、大量の青虫が詰められていた。

 青野いわく、これは虫のたたりらしい

 子どものころから、虫をいじめていた青野。あるときに、給食のパンから青虫が出てくるのを見つける。それを皮切りに、スープや煮物、ついには自宅の食事にまで青虫が出始めた。

 人間、食べなければ死んでしまう。意を決して、青虫を食べ始める青野。すると、今度は体が青虫のように変化してきたという。

 青野が不気味な笑顔を浮かべて言う。

 「ぼくは近いうちにきっと青虫になってしまうんだよ!

 「だからきみも…虫のたたりを受けるんだ!

この告白はいじめっ子への復讐なんだ。「自分は虫になるけど、君もなれっ!」てね。

青野が姿を消して…

 翌日、青野が学校から姿を消した。行方不明になったらしい

 「ぼくはもうじき青虫になるんだ…!!」

 「きみもそのうち青虫を食べるようになるんだからな」

 山田の頭に、青野の言葉が繰り返される。ナイーブになり、青虫を見つけるや踏みつぶす山田。

 そして一か月がたった。

 山田の身には、何の変化も起きていない。虫のたたりに、ビクビクしていた自分を笑い飛ばす山田。

 「虫のたたりだなんて…

 「あるはずがないじゃないか!!

 そう言って弁当箱に手を伸ばした。

わたし、虫ってきら~い。

えっ!?

感想

 インパクトが残ったのは青虫弁当と、ラスト一コマ。

 陰影のついたリアル青虫弁当。これがまたグロい!水がしたたるや、うしろの百太郎では水死体が登場しますが、同レベルでグロい。一匹の青虫が平気でも、これはキツイです。

 そして衝撃のラスト。直前にフラグを立てたあとに、ゆっくりと進んでいくコマ割り。からの

 ドーン!!

 展開としては真新しいものはなく、むしろ王道に近いものがあります。

 しかし、青虫弁当で強烈なインパクトを残し、衝撃のラストでもって終幕していく。

 名作の名作たるゆえんでしょう。

あのラストは記憶に残るねぇ~。

まとめ

 以上、つのだじろう先生の虫でした

 少年が虫をいじめていたら、食事から青虫が出現してくる。

 そしてついには少年本人の体にも変化が出始める。完全な虫になる前に、少年は長年の恨みを晴らすべく、行動へと移る…。

 恐怖新聞はオカルトやSFが混ざっていますが、亡霊学級は学校の怪談的な話がメイン。

 今作には、幽霊的な話は出てきませんが、亡霊学級の中でもトップクラスのホラー話になっています。

の見どころ
  • 青野くんの呪々しい告白
  • 作者渾身の青虫弁当
  • そしてラスト


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