トラウマ必至!【磯幽霊怪異変】発見された海の水死体

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ホラー・サスペンス

 うしろの百太郎(著・つのだじろう)で、一番のトラウマ話・磯幽霊怪異変を紹介します

 主人公・一太郎は海水浴へ父親と出かける。そこで旅館の娘・サヨ子と知り合い、一緒に海をお散歩。

 そのころ、父親は旅館のオヤジと話をしていた。なんでも、オヤジは二年前に一人娘を海難事故で亡くしているらしい。娘の名前は、サヨ子

 今話では嫌な死に方、ベスト5に入るであろう、溺死と生き埋めが描かれています。

 一太郎のトラウマになるであろう夏の思い出を眺めつつ、手軽に恐怖を味わえる話になっています

面白かったところ
  • 夜の海の恐怖演出が秀逸
  • 生埋めの絶望感が良い
イマイチだったところ
  • グロ死体の出番は少なめ
  • ゼロ(犬)が空気

概要

あらすじ

 一太郎と父親は、二年ぶりの海水浴に訪れる

 二年前には、水死体を発見するとかいうトラウマイベントに出くわしたという。

 そして今年も、海に到着するや水死体が浜に打ち上げられる。泳ぐ気が失せた二人は旅館へ引き上げる。

 父親は旅館に到着するや風呂へGO!

 残された一太郎が外を眺めていると、女の子から声をかけられる。旅館の娘で、サヨ子というらしい。

 そして二人は海へお散歩。

 サヨ子は怪談が好きで、道中もその話題で盛り上がる。

 海へ到着するころには、日が落ちてあたりは真っ暗。吸い込まれそうな海が広がっていた。

 と、一太郎はサヨ子がいなくなっていることに気が付く。

 海に落ちたのでは?一太郎は周辺を探し始めた。

 一方、旅館では父親と旅館のオヤジがおだべり

 オヤジは二年前に海の事故で一人娘を亡くしたそうで、今日が命日なのだという。娘の名前は、サヨ子

 海では一太郎がサヨ子の名前を叫びながら磯を歩いていた。

 その時、海面から手が伸び、一太郎の足をつかんだ

海に行くたび、人死にが出るとか…。

サヨ子にとっては、絶対に許せない相手だね。

登場人物

一太郎
 主人公。そこそこの霊能力を持つ。が、そこそこ止まりなので、悪霊に襲われると大抵負ける。今話では、ついに命を落としてしまう。海ではブーメランパンツを着用

父親
 一太郎の父親。息子と海水浴に行くも、目を離したわずかな時間に、溺死させてしまう。今話で一番落ち込んだ人。息子同様、ブーメランパンツを着用している

百太郎
 一太郎の守護霊。強力な霊能力を持っているが、なかなか姿を現さない。今話に至っては、一太郎が死んでからやって来るという体(てい)たらく。さすがに悪いと思ったのか、一太郎復活の手助けをしてくれる。

サヨ子
 一太郎たちが宿泊した旅館の娘。小魚が好きで、磯へ取りに行くことがしばしば。一太郎とも磯遊びに行く。作中で、二年前に亡くなっていることが判明する

物語の内容

一太郎、死す(トラウマ1)

 海に引きずり込まれる一太郎。そして水面から何かが姿を現す

 それはブクブクに腐敗した水死体。サヨ子だった。

 その後、いつまでたっても一太郎が帰らないことを心配した父親が探しに来るも、時すでに遅し。

 警察や地元の漁師が船を出し、一太郎の捜索に協力してくれるも、発見には至らず。

 捜索はいったん打ち切り。

 翌朝、砂浜に打ち上げられた一太郎の遺体が発見される

 死因は低体温症による心臓マヒ。

 失意の父親は、近くにある妻の実家で息子の葬儀を行い、土葬で弔(とむら)う

 一太郎を納めた木棺は、両親の手から土をかけられ、埋められる。

 墓地には月明かりが差し、コウモリが舞っていた。

バッドエンドじゃん!

大丈夫、生き返るよ

土の中でな!

トラウマになっちゃう!

土の中での復活劇(トラウマ2)

 ふ…、と目を覚ます一太郎。あたりは真っ暗

 「…ん?ぼくはっ…どこにいるんだっ!?

 半分、寝ぼけている一太郎。少しずつ記憶をたどっていく。

 サヨ子に海へ引きずり込まれたこと、そして死んだこと。

 と、ここまで思い出し、一太郎は驚愕する。

 「ここはっ、お棺の中だっ!!ぼくはっお墓にうめられているんだっ!!

 大声で助けを呼ぶも返事はない。

 棺のフタを開けようとするが、びくともしない。打ち付けられているうえ、土をかけられているから。

 絶望的な状況にいることを悟り、号泣する一太郎

 「たすけてっ、だ…だれかっ!!

土の中でよみがえるってのは嫌だねぇ。

忘れられない思い出になったね

ちなみに、この後はオカルトメインの話になるよ。

死後の世界とか

感想:恐怖だけじゃない今話のテーマ

  一太郎は父親と一緒に海水浴へ行くも、旅館の娘・サヨ子(ver悪霊)にとりつかれて命を落とします

 ブクブクに腫れあがったサヨ子(ver水死体)に、お墓での生埋めあたりが見所です。

 が、もう一つの見どころは父親たちの熱い想いでしょう。

 今まで、落ち着いた大人だった父親が、今話では動揺&号泣しっぱなしになります。

 旅館のオヤジも同様で、サヨ子を目に入れても痛くないと言って可愛がっていました。そしてオヤジは、一太郎が行方不明になった時に不眠で捜索に加わり、父親のケアもしてくれます。

 父親も恩義に感じたのか、サヨ子が悪霊化していることをオヤジには伝えず、こっそりと知人の霊能力者に頼んで除霊してもらっています。

 今話の悲劇の裏には、父親たちの熱い想いが込められている

 そんな気がします。

まとめ

 以上、つのだじろう先生の磯幽霊怪異変(うしろの百太郎)でした

 一太郎は父親と海水浴に行き、旅館の娘・サヨ子と知り合う。

 そして一緒に磯へ向かうも、彼女は二年前に亡くなっていることが判明。

 磯の地縛霊と化していた彼女は、一太郎を海へと引きずり込み、殺害する。

 守護霊・百太郎の力添えもあり、復活する一太郎だったが、目を覚ましたのは土の中に埋められた棺の中だった…。

 溺死に生き埋めに水死体の悪霊に…、今作の中でも一番のトラウマ話でした



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