誰もいないのに勝手に流れ出るシャワー。泳いでいると手足にからみつく髪の毛…。
王道的ホラーの名作・水がしたたるを紹介します。
つのだじろう先生の代表作・恐怖新聞が連載するきっかけになったのが、短編マンガ・亡霊学級。
水がしたたるは、亡霊学級に収録されている一作で、虫と並んで人気の高いお話です。
おすすめ度 | |
グロい | |
古典ホラー | |
先生の献身 |
雑誌で不定期掲載したところ大人気になって、恐怖新聞連載につながったんだ。
概要
あらすじ
水野先生は、きれいな黒髪ロングヘアーを持つ、人気の先生。美人で優しく、生徒や同僚の先生たちからも信頼されている。
その日も、いつも通りの授業が行われる。
が、気づいたら水野先生の姿はなく。黒板の前には、水たまりができていた。
その後、実は水野先生が行方不明になっていることが判明。
それから五日後、学校のプールから水野先生の水死体が発見される。
登場人物
水野先生
中学校の先生。生徒思いの人物で、その愛情は亡くなってからも変わらない。たくさんの生徒にトラウマを負わせる。
小学生
近所に住む小学一年生。放課後に学校のプールで遊ぶも、おぼれてしまう。水野先生に救助されるも、先生は溺死。両親に叱られるのを恐れ、黙っていた。
水泳部員
水泳部所属の中学生。水泳大会でいいところを見せようとするも、一生もののトラウマを負う。
物語の内容
水野先生の死因は溺死。おぼれていた子供を助けようとして、自分がおぼれてしまったらしい。
学校は人が亡くなったプールを使うのは、問題だということで改装。そして新しいプールで、水泳大会を行う。
しかし、異常が続発。
誰もいないシャワー室で水が流れたり、泳いでいると手足に髪の毛がからみついたり…。
水泳部員の一人が、それでも大会の続行を主張し、自らも競技に参加する。
「おれはやるぜ!!おれは泳ぐっ!」
競技開始。
水泳部員の手足に髪の毛がからみつく。それでも泳ぎすすめ、折り返し地点に到着。
と、プールの底から、何かの気配を感じる。
水野先生が、こちらを見ていた。
感想:亡霊(先生)の目的は生徒を守ること?
作中の亡霊は子供を守ろうとして亡くなった水野先生です。
生前は生徒思いの優しい先生として慕われていました。
そんな先生が、なぜプールの亡霊に?
と、物語の最後で実は生徒を守ろうとしていたんじゃないか、ということが書かれています。
守られた子供は間違いなくトラウマになるでしょうが、死んでなお生徒思いの先生に涙です。
怖いけど。
うぅ、優しい先生だよぉ。
守られた子供は一生ものの傷を負うけどね。
まとめ
以上、つのだじろう先生の亡霊学級・水がしたたる!でした。
怪談物として完成度が高く、言うことなしの傑作です。
水がしたたる!自体は短編作品なので、手軽に恐怖が味わえる逸品になっています。
恐怖新聞にも劣らない傑作ホラーマンガだよ。
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