【血玉樹】あらすじ紹介:廃村が舞台のミステリーホラー【伊藤潤二】

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血玉樹 伊藤潤二 ホラー・サスペンス

 山奥の廃村に、若い男性が一人だけで暮らしている。

 普段の食事は、ある植物に実る、血液のように赤い果実。その植物の肥料は…。

 伊藤潤二先生の血玉樹を紹介します。

面白かったところ
  • 赤い果実の不気味さ
  • 青年の語り
イマイチだったところ
  • オチが微妙

概要

あらすじ

 安西と加奈は、オープンカーで山道をドライブ。

 と、真っ赤な果実がフロントガラスに衝突。前面が真っ赤に染まり、車は木に突っ込んでしまう。

 車を失った二人は、山中で民家を探す。ほどなく、ほったて小屋で子どもを発見。

 安西が声をかけるも、子どもはそのまま二人を襲撃してくる。安西は子どもを追い払うものの、加奈が負傷。

 首元からは、真っ赤な血が流れていた…。

新車が…。

登場人物

安西
 スポーツカー好きな男。”山道はドライブの醍醐味”、とか言ってたら、事故を起こした。

加奈
 安西の助手席に座ってた女性。性格は暗いとも、内弁慶とも。

青年
 屋敷の主人。黒髪細身の麗人。終始、丁寧な口調で話す。

物語の内容

廃村で一人暮らす青年

 二人はようやく集落を見つけるが、住民は一人しかおらず、ほぼ廃村になっていた。

 屋敷に一人で暮らす青年は、加奈のケガを心配して、手当てをしてくれる。

 そして、その日は屋敷で宿泊することに。

 夕食後、青年が昔話をしてくれる。

血を吸って、赤い果実をつける植物の話

 ある孤独な女性の話。

 「私ね…」

 「血を逃がしてあげようとしたのよ」

 そう言って女性は、カミソリで自分の首元を切り付けた。

 さいわい、致命傷にはならなかったものの、傷あとからは真っ赤な果実をつけた植物が伸びてくる。

 数日後、その植物は彼女の身体からすべての血液を吸い上げ、真っ赤な果実をたわわに実らせたという。

 青年が言う。

 「彼女は血の果実となって永遠に生き続けるのではないでしょうか」

こいつは何の話をしてるんだ?

人間を植物に変える方法は…

 その夜。安西は、加奈が寝室からいなくなっていることに気づく。屋敷の中を探す安西。

 と、青年が加奈の首元にキスしているのを見る。思わず、手で顔をおおう安西。

 気付くと、妙な部屋にたどり着いていた。真っ赤な果実をつけた植物が、所狭しと生い茂った部屋。足元から声が聞こえる。

 「助けてくれ」

 「お願いだ」

 植物の根もとに、ミイラのように痩せた男性がいた。村の住民だという。

 なんでも数年前、青年がやってきて、住民のほとんどを植物に変えてしまったらしい。

 いったいどんな方法で?

 「…傷口に接吻(せっぷん)するんだよ…」

 安西は冷や汗を垂らした。 

逝ったな。

感想

 外界から孤立した村のお話。

 と、いったら前時代的な因習が続いているとか、ジャパニーズホラーを連想しそうですが、今作は吸血鬼的なお話。

 吸血鬼といっても噛むのではなく、魔法?で人を植物にして実った果実を食べるという、まどろっこしいもの。

 吸血鬼化した他の住民たちは、都会に行ったり、山に行ったりしたそう。

 都会はともかく、吸血鬼が山にこもって生きていけるのでしょうか?

 そんな疑問もありますが、普通に面白い作品でした。

序盤の子どもが、野生の吸血鬼だね。

アニメ化

 2018年にアニメ化されました。

 製作は、スタジオディーン。

 声優さんは、安西→吉野裕行さん。加奈→新宅マキさん。青年→石田彰さん。

 レビューとしては、

肯定的なレビュー
  • ホラーとコメディのハイブリット
  • 絵がキレイ
否定的なレビュー
  • 演出が冗長
  • 途中で作画がおかしくなる

 といった感じ。原作ファンからの評価が厳しいようです。




まとめ

 以上、伊藤潤二先生の血玉樹でした

 山中で半遭難した二人が、屋敷の青年に保護される。

 その夜、安西は青年が加奈の首元にキスするのを見る。

 村の住民によると、青年にキスされると、真っ赤な果実をつける植物にされてしまう。

 加奈の運命や如何に!? 

安全運転が一番!



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